難波センター街商店街の幹部は「日本人客は今、お金をつかってくれない。商売はどこかで割り切らなければならず、次第に中国人客に目を向けるようになった。商店街は爆買い客で生き返った」と話す。
「まるで外国みたい」
一方、爆買い客をターゲットにしたサービスや姿勢については、外国人客優遇として不快感を示す日本人客も増えている。
戎橋筋商店街のたばこ店を訪れた男性客の一人は「中国人客はたばこ1個を購入するのにも、店員を取り囲んで大騒ぎしているので買い物がしにくい」。同商店街で買い物をしていた70代の女性客も「(ミナミには)何十年も来ているが、中国人向けの店ばかりになって行きたい店がなくてさみしい。外国みたいになっている」とこぼした。
道頓堀近くの老舗洋食店を訪れた夫婦は「『外国のお客さんで埋まっているから』と入店を断られた。長年来ているのにこんなこと初めてだ」と憤っていた。