中欧クロアチアを訪れる韓国人観光客が激増しているという。2009年の時点では年間1万人程度にすぎなかったのに、2015年は10月までに31万人に達した。外国人観光客減少に悩む韓国にとって、誘客のヒントを見いだしたいところだ。一方で、尹炳世外相が昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会の副議長国であるクロアチアを訪れた際、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録に反対する韓国の立場への支持を要請。「似たような歴史経験」を持つ国同士の連携を試みたが、思いは通じなかった。
観光客が6年で30倍以上に
韓国紙、朝鮮日報(電子版)は、国土の面積が韓国の半分程度しかない中欧の小国クロアチアを旅行した韓国人の数が2015年、史上初めて30万人を突破したと報じた。
駐クロアチア韓国大使館が、クロアチア政府統計局の資料を引用し「1月から10月までの間にクロアチアを訪れた韓国人観光客の数は31万6566人に上る」と発表したのである。09年の時点では年間約1万人にすぎなかったのに、それからわずか6年で30倍以上にふくれあがったわけだ。