今年の外国人観光客数が前年を下回る見通しとなった韓国で、2年後の2017年までに年間訪韓客2000万人の誘致目標を達成するとの計画が持ち上がっている。実現のために、リピーター(再訪問客)の確保や官民一体の観光キャンペーンなど4つの推進戦略を打ち出すが、「韓・中・日が共同で観光庁を作るのも良い方法だ」と他力本願な提案もする。一方で来年1月から日本式の店頭還付型免税店の運営が韓国でも始まるが、「購入限度の上限が低過ぎる」との指摘からその実効性を疑問視する声が早くも出ている。
「Kスマイルキャンペーン」に「コリアグランドセール」って…
韓国政府は今年の外国人観光客数の目標を1550万人に据え、前年の1420万人からの上乗せを目論んでいた。しかし、中東呼吸器症候群(MERS)感染拡大の影響などで1400万人程度に落ち込むと予想されている。
そうしたなか、聯合ニュース(電子版)によると、財団法人韓国訪問委員会が11月18日、来年以降「2016~2018韓国訪問の年」を迎えるにあたり、年間2000万人の訪韓客誘致目標を17年までに達成すると発表した。