「爆買い」などで注目を集める訪日中国人の派手な言動を横目に、台湾人が無言で日本観光をしているとの報道が、中台のネットメディアで脚光を浴びている。現地語に翻訳、紹介されたニュースサイトでは「まったくその通り」「台湾人も中国人じゃないのか」などとの議論が噴出。さらに、香港人までが「(台湾人と)同じ気持ちだ」などと“参戦”する始末だ。論争はフェイスブックをはじめSNSなどでも、中国語圏の各方面に“拡散”している。(吉村剛史)
中国語に翻訳され、中台、香港で紹介
訪日台湾人が“無言の行”を行っている実態は昨年12月8日、「産経WEST」が報じた。
関西を無言で観光旅行していた台湾人ツアー客が「中国人に間違われるのが悔しいから」などと告白。当初、普通に中国語で会話をしていたら、中国人と見分けのつかない日本人から軽くあしらわれたと感じたことが理由だと説明した。
さらに、日本に留学中の孫娘に会いにきたという別の台湾人夫婦も、訪日前に孫娘から「急に中国人観光客が増えたから、人前で大声で中国語を使わないように」とクギを刺され、大阪・心斎橋のコーヒーショップでテーブル席に横並びに座って耳元でヒソヒソ話をしている姿も紹介した。