周囲は、「半額」の値引きシールが貼られた寿司などのパックを大量に握りしめた団体客であふれかえっていた。
「最近、中国人客らが商品が安くなる時間を狙って訪れるようになった。宿泊先に持ち込んで食べ散らかすので、ホテル側は頭を抱えている」
千日前商店街振興組合の関係者が明かす。千日前商店街はミナミで最もにぎわう商店街の一つだ。
百貨店だけでなく、商店街の安売りにも押し寄せるようになった中国人客。訪日を重ねて知識を増やすとともに、事前にインターネットで情報収集もしているようだ。
店員の大半が中華圏出身
今年の春節も彼らの旺盛な購買意欲は健在だった。
「化粧品や薬を一度に10万円以上購入する人もいます。同じ商品を30個以上買う人はざらにいるので、ありがたいお客さまです」
道頓堀に近いツルハドラッグ戎橋店の女性店長は笑顔をみせた。