“爆買い”日本人からクレーム続出 優遇し過ぎ、食べ散らかし、トイレ汚し… (1/8ページ)

2016.2.21 18:06

お菓子などを購入した買い物袋を集めて休憩し、道頓堀の街並みを記念撮影する団体客=2月8日、大阪市中央区

お菓子などを購入した買い物袋を集めて休憩し、道頓堀の街並みを記念撮影する団体客=2月8日、大阪市中央区【拡大】

  • 春節に伴う大型休暇中、夜間も中国人観光客らでにぎわったミナミの道頓堀=大阪市中央区
  • 中国人客向けの土産店「日本精品館RANK-IN」も化粧品の福袋を用意。好調な売れ行きだった=2月8日、大阪市中央区
  • 街歩きに疲れたのか、眠ってしまった子供を荷物の上に寝かせてドラッグストアに入店していた=2月8日、大阪市中央区
  • 中国人観光客らでにぎわったドラッグストア。春節の張り紙が掲げられていた=2月8日、大阪市中央区

 中国の旧正月にあたる春節(2月8日)前後の大型休暇中、大阪・ミナミの商店街は中国人観光客らであふれかえった。日本製品を大量に買い込む「爆買い」客を逃すまいと、中国人店員ばかりの店舗がオープンしたり、季節外れの福袋を用意したり、受け入れ側はあの手この手のサービスを展開した。今年もミナミを席巻した爆買い狂騒曲。だが、爆買いシフトを敷く百貨店や商店街に対して、とうとう日本人客から「外国人客優遇が過ぎる」といった批判的な声も上がり始めた。(井上浩平)

 「半額」総菜に殺到

 「ただいまの時間より全品2割引き。夕飯やおつまみにいかがですか」

 8日午後7時すぎ、ミナミにある百貨店の地下食品売り場「デパ地下」では、総菜コーナーの店員が声をからしていた。

 閉店間際のタイムセールの混雑はおなじみだが、よく見ると客の多くは重そうにキャリーバッグを引き、電化製品などの総合免税店「ラオックス」などの紙袋をいくつも提げている。

 身ぶり手ぶりで量り売りの総菜を買い求める男性客に対し、女性店員は慣れた様子でアレルギー表示のボードを指差した。男性客は「知道了(チーダオラ)=分かった」とつぶやいた。

「最近、中国人客らが商品が安くなる時間を狙って訪れるようになった」

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