同店は中国人客の増加を見越して昨春オープン。約50人の店員のうち約40人が中国や台湾などの中華圏出身という。店内では免税をPRする中国語の放送が絶えず流れている。
ミナミでは、この1年で中国人客を狙ったドラッグストアの出店が相次いだ。安くて高品質な日本製の化粧品や薬は大人気という。
難波センター街商店街の幹部は「今、爆買いで一番潤っているのはドラッグストア。次にバッグや時計などの海外ブランド品店だ」と語る。
ドラッグストアの大半が取り扱っているのが、日本人には季節外れにも感じる「福袋」だ。ツルハドラッグ戎橋店では、化粧品を数本詰めた2万~3万円台のものが飛ぶように売れていた。
福袋は今年の春節商戦のトレンドといい、衣料品や雑貨の店舗もこぞって店頭に並べている。中国人が縁起のいい数字として好んでいる「8」にちなみ、8888円などの価格設定が目立つ。海外ブランド品を詰めた8万円の福袋を路上でワゴン販売する店舗もあり、中年の男性客が興味深そうに手に取っていた。