今年は中国における「韓国観光の年」だという。韓国の朴槿恵大統領は1月に北京で開かれた開幕式に寄せた映像メッセージで「中国国民の皆様を韓国に招くことになりうれしく思う」と述べた。ただ、昨年の訪韓外国人観光客は約1323万人で、前年より6・8%減った。上客の中国人も2・3%減り、600万人を割り込んだ。韓国政府は相変わらず中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染拡大のせいにする。一方でソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には「ホテルだと思っていたが地方のモテルだった」など、中国人観光客による不満の書き込みも目立つ。
訪日中国人観光客100%増の衝撃
韓国にとって何よりも悔しいのは、昨年の外国人観光客の数で7年ぶりに日本に負けたことだろう。朝鮮日報(電子版)など韓国メディアによると、2015年の訪韓外国人観光客は1323万1600人で前年(1420万1500人)に比べ6・8%減った(韓国観光公社まとめ)。外国人客が減少したのは03年以来、12年ぶりという。