かかりつけ医に「眼科・耳鼻科」研修を 高齢者、専門医へ道のり遠く… (4/5ページ)

2015.7.12 17:06

眼底鏡を使って、お互いの眼球の奥をのぞく医師ら=東京都渋谷区

眼底鏡を使って、お互いの眼球の奥をのぞく医師ら=東京都渋谷区【拡大】

  • 池ノ谷院長

 緊急に病院搬送すべき病気の見極めや、応急処置も含めて6時間。真剣な表情で講義を受けた医師らの質問は途切れず、予定時間を大幅に超過して終了した。

 セミナーを主催したのは、家庭医を育成する「日本プライマリ・ケア連合学会」。眼科のほか、耳鼻咽喉科や産婦人科でもこうしたセミナーを行う。いずれも、募集と同時に定員が埋まる。同学会の雨森(あめのもり)正記・生涯学習委員長は「地方では特に、年配の人が眼科まで行くのはハードルが高い。ちょっと視力が落ちてきたとか、目やにが出るときに、眼科に行った方がいいのか、点眼薬を出せばいいのか、判断できることが大切」とする。

 特に重要なのが、専門医に送るべき状態を判断すること。急ぐのか、1カ月以内でいいのかの判断も不可欠だ。「専門の医師が、初期からすべてのケースに対応するのは難しくなっている。役割を分担し、専門の医師には、より技術の必要な治療に時間と力を配分してほしい」(雨森委員長)

簡単な眼科疾患を診ることには利点が多い

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