定年退職後、第二の人生をどう過ごすか。現役時代に得た技術や知識を生かしたいと考えるシニア世代は多い。日本での経験を生かし、現地の人とともに課題を解決する発展途上国での海外ボランティアは、旅行では得られないやりがいや達成感があるという。(油原聡子)
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シニアの海外ボランティアは、国内にいくつかの派遣団体があり、それぞれ条件や求められる能力はさまざまだ。
国際協力機構(JICA、(電)03・5226・9813)のシニア海外ボランティアは春と秋に募集。対象は40~69歳で、活動分野は行政サービスから農林水産、保健・医療、スポーツまで幅広い。今年3月末現在、59カ国に461人を派遣(平均年齢60歳)。期間は原則2年だ。
語学力はTOEICの場合、最低330点が必要。しかし、応募案件に応じて日常会話程度から十分なコミュニケーションができるレベルなど目安が設定されている。案件によってはスペイン語やフランス語の能力が必要だ。生活費用や往復の渡航費用などが支給され、扶養家族と一緒に渡航することも可能だ。