■夫婦でフィリピンへ、奥本さん「成長を目にし喜び」
京都府宇治市の奥本静子さん(69)は平成22年6月から2年間、NISVAを通じてフィリピンでのボランティア生活を経験。現地ではミシンの使い方など縫製技術を指導した。
奥本さんは手仕事が得意で、手工芸の指導をしていた経験があった。「自分の技術が役に立てたら」と考えていたところ、NISVAを知り、登録した。
夫婦で赴任。夫の勝さん(74)は1年目は同行という形で、2年目はNISVAのボランティアとして滞在した。日本と違い、時間や約束を守らないなどのんびりした文化に戸惑うこともあったが、「日本の当たり前は通じない。こんなものだ、と慣れてしまえば大丈夫でした」(奥本さん)。現地の人がミシンをかけられるようになるなど成長を目にしたときに喜びを感じた。