ゲーム各社がゲームセンターなどの集客を強化している。余暇の時間が、スマートフォン(高機能携帯電話)のゲームなど他の娯楽に取られ、新しい客層を呼び込む必要が出てきたからだ。スクウェア・エニックスホールディングスはスマホ向けゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」で躍進したガンホー・オンライン・エンターテイメントと手を組むなど、新規市場の開拓に苦心している。
スクウェア・エニックスは13日、パズドラを基に企画・開発したアーケードゲーム「パズドラ バトルトーナメント -ラズール王国とマドロミドラゴン-」を全国3店舗に試験導入した。3日間かけて一般の意見を集めて改善した上で、来春から本格展開する。
試験店舗に選ばれた東京・秋葉原のゲームセンターにはこの日、開店時に約70人が列を作った。待ち時間にスマホ版パズドラで遊ぶ若い女性の姿も見られ、同社関係者は「新しい客層は狙い通り」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。