世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が米ラスベガスで現地時間の7日に開幕した。ソニーの平井一夫社長は基調講演で、インターネットを通じて情報を処理する「クラウド」技術を活用してゲームを配信する新たなサービス「プレイステーション(PS) ナウ」を米国で今夏に始めることを明らかにした。
最新の家庭用据え置き型ゲーム機「PS4」だけでなく、テレビやスマートフォン(高機能携帯電話)へも配信が可能で、ゲーム専用機との垣根を取り払うことでコンテンツの拡販につなげたい考えだ。
基調講演で平井社長は「電化製品の概念を覆すモノを提供し、感動を与えたい」と強調。ゲームや映画などのエンターテインメント分野の強化を図った上で、本業の電機事業の「復活」を目指す姿勢を強く訴えた。