【ITビジネス最前線】
「ティンダー」
アメリカで急激に人気を集める出会い系アプリがある。火口を意味する「Tinder (ティンダー)」がそれだ。20代から30代前半の若者の間で支持を集めるこのサービスを、既婚の私も試してみることにした。もちろん、リサーチの目的でだが、その結果には少し当惑した。
ゲーム性と中毒性
スマートフォン向けのこのアプリは、まず利用者の衛星利用測位システム(GPS)を使って位置情報をリアルタイムで取得し、同じ地域でティンダーを利用している人と利用者を結び付ける。利用者は、アプリを開くと、周辺で出会いを求めている人の顔写真をスクロールして閲覧することができる。
閲覧するだけではなく、顔写真のみを判断材料に、その人の見た目が気に入らなければ左に、気に入れば右に指をすべらせスワイプする。もし、あなたが右に振り分けた誰かが、同じようにあなたの写真も気にいれば、その時アプリは出会いのきっかけを提供する。アプリ内のプライベートなチャット機能で2人が会話を始められるという仕組みだ。