かかりつけ医に「眼科・耳鼻科」研修を 高齢者、専門医へ道のり遠く… (2/5ページ)

2015.7.12 17:06

眼底鏡を使って、お互いの眼球の奥をのぞく医師ら=東京都渋谷区

眼底鏡を使って、お互いの眼球の奥をのぞく医師ら=東京都渋谷区【拡大】

  • 池ノ谷院長

 だが、あまりによく聞かれるので、具合が悪いのに眼科にかかっていない人が多いのではないかと、戸別訪問でアンケートを行った。質問は、目に何らかの自覚症状があるか▽その問題で眼科を受診したか▽受診していない場合は、その理由▽車の運転ができるか-など。

 53人(平均年齢65・5歳)から得た回答によると、目に何らかの症状がある人は75%。だが、症状がある人の60%は眼科を受診していなかった。理由には(1)症状が軽い(46%)(2)遠方、通えない(38%)-などが挙がり、「通えない」人の大半は車の運転ができなかった。

 池ノ谷院長は「厳密な調査ではないが、移動手段がなく受診していない人は、この地区だけでも推計で100人はいると思う」と言う。しかも「症状が軽い」と思って受診していない人が緑内障や白内障の可能性もある。

 眼科の巡回診療を求めて署名活動もしたが、すぐには難しそうだ。「自分で簡単な眼科診療をして、必要なら専門医に送るのが一番効率がいいかもしれない」と思っている。

どう病気を区別するか、どう治療し、どう感染を防ぐか…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。