病気へのかかりやすさや体質などが簡単に調べられる遺伝子検査が、シニア層にも浸透している。サービスを提供する各社もセミナーを開催するなど認知度の向上に努めており、「健康なシニア期を過ごしたい」という人の利用が見込まれる。(兼松康)
約1万円から
ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社「DeNAライフサイエンス」、東京大学系ベンチャーの「ジーンクエスト」、化粧品や健康食品のファンケルの子会社「ファンケルヘルスサイエンス」など今年に入り、遺伝子検査サービスへの参入が相次いでいる。この3社は、医療機関などとも連携して、生活習慣病のリスクや体質などを知るための遺伝子検査サービスを実施している。
各社が行っている遺伝子検査サービスは、まずインターネット上などで、生活習慣病のリスクや体質など、自分の知りたいものに合った検査を申し込むと、それに該当する検査キットが届く。唾液や口腔(こうくう)内の細胞を採取して、専用容器に入れ、同意書などとともに返送すると、一定期間後に解析結果が届く仕組みだ。