千葉市の主婦、坂部京子さん(62)は来年1月、3人目の孫が生まれることをきっかけに受講した。「初めての内孫。最初の孫はもう20歳なので、その頃と子育ての様子が全然違うことがよく分かった。お嫁さんは出産後も仕事を続けるので、私ができることは手伝いたい」
平成24年度から孫育て講座を実施している堺市。当初はシニア世代向けだったが、昨年度からは子育て世代も対象にし、世代間交流ができるようにした。同市子育て支援課は「子育ては時代とともに変化するが、昔から受け継がれている知恵もたくさんある。講座で子育てや孫育てのヒントを見つけてもらいたい」と狙いを説明する。
一時預かりや奨励金
孫育てをする祖父母を支援する自治体もある。福井市は6月、父母に代わり日常的に0歳の孫やひ孫を保育する祖父母や曽祖父母を対象に一時預かり施設の利用券の発行を始めた。同市では共働き率が高く、3世代同居や近居で孫育てをしているシニア世代が多いことから企画した。