初心者でも取り組みやすいのが「四股の型」。まず、足を肩幅以上に広げて、つま先をハの字形に外側に向け、腰を膝の高さまでゆっくりと落とす。背筋は伸ばしたまま、左足に体重を移して軸足にし、左膝を伸ばしながら右足を上げる。左膝が伸びたら右足を上げるのをやめ、ゆっくり元の位置に戻す。左右を入れ替え、10回繰り返す。ポイントは、軸足をなるべく伸ばすこと。
一連の動作でバランス感覚が養われ、足腰の強化ができるほか、「ヒップアップなどの効果も期待できる」と甲山親方。このほか、相撲を取る前のお清めの作法をアレンジした「塵浄水の型」、腹式呼吸でクールダウンを行う「土俵入りの型」などがある。
合理的な運動
スポーツ選手のトレーニング法などを研究する筑波大人間総合科学研究科の白木仁教授(スポーツ医学)は「相撲健康体操の動きは、いろいろな部位の筋肉がストレッチでき、とても合理的な運動だ」と太鼓判を押す。