肥満対策、日本に学べ アジアの専門家ら1カ月研修 (1/4ページ)

2015.7.11 17:12

研修生と語り合うあいち健康の森健康科学総合センターの津下一代センター長(左から4人目)=愛知県東浦町

研修生と語り合うあいち健康の森健康科学総合センターの津下一代センター長(左から4人目)=愛知県東浦町【拡大】

 日本でメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準が策定されて10年を迎えた。世界をリードするメタボ・肥満対策を学ぼうとアジア・太平洋地域などから毎年、保健衛生担当者らが研修のため来日している。アジアなどでも糖尿病が増加しており、各国の疾患対策が感染症から生活習慣病へとシフトしつつある。こうした中、世界的な健康増進に寄与する日本の取り組みが注目されている。(山本雅人)

 糖尿病増加

 「健康診断とその結果に伴う保健指導が結び付いていてすばらしい」。南太平洋に浮かぶソロモン諸島から、国際協力機構(JICA)中部(名古屋市)が実施する生活習慣病予防対策の研修に参加した同国保健・医療省生活習慣病コーディネーター、アイバン・クレメント氏は、日本の特定健診・保健指導の優れた点をこう評価した。

 中国やインドなどアジア地域では、糖尿病が増加傾向にあり、生活習慣病予防や肥満対策の重要性が認識されつつある。そうした中、JICA中部は平成12年からアジア・太平洋地域などを対象に研修事業を開始、これまでに計32カ国、116人が参加した。今年も5月から6月に行われ、計12人が日本を訪れた。

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