今年1月の大相撲初場所が、東京開催では18年ぶりに15日間の「満員御礼」になるなど、大相撲ブームが再来している。力士の追っかけをする「スージョ(相撲女子)」と呼ばれる女性ファンも急増している。そうした中、「四股の型」や「塵浄水(ちりちょうず)の型」など力士の動きをアレンジした「相撲健康体操」の効果が注目されている。(中井なつみ)
「スージョ」の姿も
「1、2、3、よいしょっ!」。まわしを締めた力士たちが、早朝から威勢の良いかけ声を響かせる。3日に両国国技館(東京都墨田区)で始まったイベント「夏休み!! 相撲健康体操」(28日までの平日、10~14日は休み)では、現役力士の見本に合わせ約180人の参加者が、はだしでしゃがんだり、両腕を大きく左右に動かしたりして楽しそうに汗を流した。
中心となって指導する伊勢ノ海部屋の甲山親方は、「この動きを、力士は1日数百回も繰り返すんですよ」。葛飾区に住む相撲ファンの主婦、平良美穂さん(24)は、「少しやっただけでも内ももがきつくなる。何百回もこなす力士のパワーにびっくりしました」と興奮気味に話した。