“中国のスティーブ・ジョブズ”との異名を持ち、起業をめざす中国の若者たちがカリスマ視するシャオミの雷軍(レイ・ジュン)最高経営責任者(CEO)。シャオミはサムスンもアップルも抜き去る勢いで成長を遂げている…(AP)【拡大】
その結果、米調査会社IDCによると、シャオミはまず中国のスマホ市場で13年に米アップルを抜いてシェア3位(11%)に。さらに昨年(14年)には韓国サムスン電子を抜いて1位(14%)になりました。
世界市場のシェアでも昨年7~9月期は前年の同じ期と比べて3・2ポイントも伸ばし、サムスン(23.8%)、アップル(12.0%)に次ぐ第3位(5・3%)に。サムスンは1位を維持したものの、前年より8・7ポイントも落としており、これは明らかにシャオミの大攻勢でシェアを喰われてしまった影響と言われています。
勢いに乗り、14年12月には、シンガポール政府投資公社(GIC)などの投資家から11億ドル(約1300億円)を調達。企業価値は460億ドル(約5兆4000億円)と評価されました。
雷軍氏は1月4日、前述した昨年の驚異的な経営数字を中国のマイクロブログ「微博(ウェイボ)」で披露するとともに「2014年はシャオミにとって重要な節目の年となった。われわれは後発だが、中国のマーケットリーダーになった」と誇らしげに書き込みました。