KDDIは19日、スマートフォンに近い機能を備えた従来型携帯電話を2月下旬に発売すると発表した。米グーグルのスマホ向けOS(基本ソフト)「アンドロイド」を搭載、人気の対話アプリ(応用ソフト)「LINE(ライン)」なども使える。ガラケー(従来型携帯)とスマホの中間に当たる新機軸の“ガラホ”として注目されそうだ。
新機種はシャープ製「アクオスK」で、3.4インチ画面の折り畳み型。ボタン部分全体をタッチパネルのセンサーのように使い、画面のスクロールやポイント操作ができる。高速通信規格LTEに対応している。
ボタン操作式の従来型携帯はニーズが根強い一方、スマホでは昨年発売された米アップルの「アイフォーン6プラス」など画面サイズが5インチを超える大型の機種が目立ってきた。
こうした中投入するアクオスKは、より画面が大きいタブレット端末などのネット接続を中継するテザリング機能を搭載。シニアなどのスマホ初心者に加え、ネット閲覧と通話とで端末を使い分ける“2台持ちユーザー”のニーズに訴求する狙いだ。田中孝司社長は「(反応が良ければ、今後の従来型携帯をガラホへと)大きくシフトすることもあると思う」と述べた。