その昨年の売上高は、何と前年の2・4倍(135%増)の743億元(約1兆4400億円)! さらにスマホの販売台数も3・3倍(227%増)の6112万台と驚異的な伸びを記録し、世界の産業界を瞠目(どうもく)させました。
そのうえ、これからは、12億5200万人の人口を有する大国、インドへの本格進出を狙いつつ、スマホに加え、家電やテレビの生産販売、そしてネットテレビのコンテンツ制作にまで乗り出すというのです。いやはや恐るべし。今週は、そんなシャオミについて、ご紹介いたします。
シャオミは2010年4月、中国の北京で設立されました。共同設立者として会社を立ち上げたのは、雷軍(Lei Jun=レイ・ジュン)現最高経営責任者(CEO、45歳)。以前の本コラムでご紹介した中国の電子商取引最大手アリババの創業者兼会長のジャック・マー氏(50)とともに、中国のネット企業というか、中国経済躍進のアイコン(象徴)と言われていますが、とりわけ雷軍氏の経営者としての才能はユニークです。