米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」の買い替え特需の反動減でパソコン(PC)の出荷台数が伸び悩む中、各メーカーが家族で快適に使う製品やサービスを相次いで投入する。家の中で自由に形状を変えられるPCや、家族の写真・動画をクラウドに保存できるアプリなどで、PCを軸にしたデジタルライフを創出したい考えだ。
「今年は(PCブランドの)『LaVie(ラヴィ)』が誕生して20年の節目を迎える。ハードウエアだけでなく、サービスを含めた新生ラヴィを提案したい」。NECパーソナルコンピュータの留目真伸取締役執行役員常務は、20日の新製品発表会でこう強調した。
春モデルでは、家の中でいかに快適にPCを使うかという点にこだわった。2月上旬に発売するPC「ラヴィ ハイブリッド フリスタ」はキーボードが内部に収納でき、キッチンや狭いカウンターにも乗せられる。設置面積を従来比40%削減し、奥行きが16センチと自在性があるのが特徴。写真や動画をクラウドに保存し、スマートフォンやタブレット端末で閲覧できるアプリも、1~3月期に提供する。