日本企業は出る幕なし…トホホ サムスンもアップルも真っ青、シャオミ急成長 (4/7ページ)

2015.2.8 17:12

“中国のスティーブ・ジョブズ”との異名を持ち、起業をめざす中国の若者たちがカリスマ視するシャオミの雷軍(レイ・ジュン)最高経営責任者(CEO)。シャオミはサムスンもアップルも抜き去る勢いで成長を遂げている…(AP)

“中国のスティーブ・ジョブズ”との異名を持ち、起業をめざす中国の若者たちがカリスマ視するシャオミの雷軍(レイ・ジュン)最高経営責任者(CEO)。シャオミはサムスンもアップルも抜き去る勢いで成長を遂げている…(AP)【拡大】

 そこで雷軍氏は、メディアに登場する際も黒いシャツにジーンズとジョブズ氏そっくりの服装で登場。製品発表会見でもその服装で、トークの間合いや壇上での立ち居振る舞いに至るまで、ジョブズ氏を徹底的に模倣しました。

 そして経営哲学も、他人の模倣はせず、徹底した効率主義&業界慣習の“逆張り”というジョブズ氏の精神を忠実に踏襲しました。例えば、自社のスマホは11年に「Mi1(小米手機)」を発売して以来、基本、年間1機種しか販売せず、おまけに販売は携帯キャリアからではなくネット販売のみ。

 さらに広告費は1円も使わず、交流サイト(SNS)といったネットでの口コミのみに頼るマーケティング戦略を展開。社名にちなみ「米粉」というファンクラブを中国全土に設立し、常に会員から自社製品への要望や改善案などを募集。それを新機種に反映させるという徹底した“顧客至上主義”を貫きます。

 こうした徹底合理化策でコストを削減するので、スマホの方はサムスンやアップルと何ら遜色のない高性能ながら、価格の方は何とほぼ半額に。実際、14年7月発表の「Mi4(小米手機4)」だと、5インチ液晶画面やソニー製の1300万画素のカメラを備えているのに、価格は1台1999元(約3万8000円)とアイフォーンの半額以下とあって、中国の若者が競い合うように買い求めました。

シャオミはまず中国のスマホ市場で13年に米アップルを抜いてシェア3位に…

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