ただ、この事業が軌道に乗るまでの間、KVEの収益を支える他のビジネスが必要となる。また顧客となるMVNOに提供するKDDIのネットワーク仕様のスマホをメーカーに開発・製造してもらうには、一定規模の販売数を保証する必要もでてくる。こうした事情から、本命ビジネスの「支援事業」とは別にUQモバイルも売り出すことにしたわけだ。
大手が自ら格安スマホを手がけるという“奇策”を打ってまでも、ドコモの独り勝ち状態に風穴を開けたいKDDI。周辺業務のサポートという付加価値によって、自社ネットワークを利用するMVNOを増やせるかどうかが注目される。