格安スマホ、大手が参入する理由は? ドコモ独走阻止に動くKDDIの思惑 (4/5ページ)

2015.1.20 06:45

KDDI子会社が販売しているスマートフォン「UQモバイル」

KDDI子会社が販売しているスマートフォン「UQモバイル」【拡大】

 ドコモ独走に風穴

 そこでKDDIは、MVNOに対し単純にネットワークを貸し出すだけでなく、周辺業務のサポートもパッケージ化するパートナー支援事業で、ドコモとの差別化を図ろうとしている。

 具体的には、端末開発やユーザーへの料金請求、コールセンター運営といった業務をKVEが代行する。MVNOにとっては、格安スマホ事業のノウハウがなくても参入しやすくなる。また初期投資が軽くて済み、ユーザーの獲得や本業とのシナジー創出に向けたサービス立案に専念できる点が最大のメリットだ。

 KDDIは「パートナー支援事業に対するニーズは高く、参入を検討する事業者からの引き合いも多い」(広報)とそろばんを弾く。格安スマホをめぐっては、「TSUTAYA」を約1500店舗展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブが15年秋にサービスを開始する計画を明らかにするなど、今後も新規参入が相次ぐことは間違いない。

自社ネットワークを利用するMVNOを増やせるかどうか

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