KDDI系のUQコミュニケーションズは15日、下り最大毎秒220メガビットの超高速モバイル通信サービス「WiMAX(ワイマックス)2+」を3月上旬から、ほぼ全国で提供開始すると発表した。現行サービスでは税別で月額3696円の料金を、2月20日から4380円へと実質値上げする。月間7ギガバイトを上限としていたデータ容量の制限は撤廃する。
220メガビットは携帯大手3社が提供するスマートフォンの「LTE」をしのぐ速度。220メガビット対応のルーターは、2月12日に中国ファーウェイ製を限定50台販売し、栃木県真岡市で先行してサービス提供する。NEC製ルーターが販売される3月上旬から一部を除き全国規模で利用可能になるという。
ワイマックス2+は従来110メガビットだったが、総務省から割当を受けた周波数を加え計50メガヘルツ幅の周波数幅を活用するほか、送信側(基地局)と受信側(ルーター)にそれぞれ4本のアンテナを装着して複数データを送受信する技術を初めて導入することで220メガビットの超高速を実現する。
毎月のデータ通信容量は撤廃するが、3日で3ギガバイトを超えると通信速度に制限をかけるという。どれだけ減速するか未公表だが、野坂章雄社長は「ユーチューブが普通に視聴できる700キロビットぐらいは出る」と説明した。