米アップルが近く横浜に技術開発拠点を設ける。企業のオフィスなどが集まる「みなとみらい21」地区に数十人規模の「テクニカル・デベロップメント・センター」を置くという。ただ、秘密主義を貫くアップルは横浜で何を開発するのか明らかにしておらず、関係者の間ではさまざまな臆測が飛び交っている。取引先の部品メーカーからは日本に技術開発拠点を置くことで、「大量購入を背景にしたアップルのバーゲニングパワー(交渉力)が、さらに増すのでは」と危惧する声も出ている。
不気味な秘密主義
「情報をオープンにしたがらないアップルが技術開発拠点の設立を認めたのが不気味だ」
ある電機メーカーの幹部がこう語るように、アップルは昨年12月の衆院選挙期間中に、安倍晋三首相が明らかにした開発拠点の設置を認めたほかにはほとんど情報を公表していない。