NTT東は2012年から、法人営業部門がWi-Fi対応自販機の設置事業を八洋と進めてきた。
集客効果を狙って、スマートフォン(高機能携帯電話)利用者向けに無線LANを使うネット接続機能を取り入れた。この段階では自然エネルギーの活用は検討していなかった。
ところが、環境部門であるグリーン推進室がこの取り組みを社内報で読んだことで一転。太陽光発電への取り組みを強化しようと模索していた同推進室は、Wi-Fi対応自販機に太陽光パネルを取り付けることができれば、環境面だけでなく、災害対策としても役立てることができ、自販機を設置する側にとってもメリットが増すと考えた。そこで、担当する法人営業部門にWi-Fi対応自販機の改良を提案。同推進室のアイデアは社内横断的なプロジェクトになり、今回の実験にこぎ着けた。
同推進室の丸山秀一担当課長は「ビルの壁面緑化などボランティア一色の環境活動から脱するため、ビジネスとしても成り立つ環境活動に力を入れていきたい」と話す。新型自販機事業は、法人営業部門と推進し、1年以内に100台以上の設置を目指す。