富士通、新型らくらくスマートフォン発売へ　海外販売強化も視野に

　富士通は２３日、高齢者など初心者向けスマートフォン（高機能携帯電話）シリーズの最新モデル「らくらくスマートフォン３　Ｆ－０６Ｆ」を２６日から、全国のＮＴＴドコモ取扱店で発売すると発表した。使いやすさに加え、機能性とデザインを向上させた。国内シニア層の需要を取り込むとともに、高齢化社会が進む海外市場での販売も視野に入れる。

　デザイナーの原研哉氏のデザインを採用し、外観とメニュー画面の色を統一するなど一体感を持たせた。また家族などに簡単に電話をかけられる「ワンタッチダイヤルボタン」を３件から９件に拡張。文字入力をサポートする新機能「らくらく２タッチ入力」の採用で、メールなどの打ちやすさも向上させた。

　富士通は昨年６月、「らくらくスマートフォン」のフランスでの展開を開始し、販売代理店を増やすなど堅調に推移している。新製品も「自社の持つセキュリティーやタッチパネルの強みを生かし、高齢化社会の欧州を中心に可能性を探っていきたい」（高田克美執行役員）と海外展開を強化する考え。