米マイクロソフトは13日(現地時間)、米国で開催している「第15回Microsoft Research Faculty Summit」の中で、見たものが何であるかを認識する人工知能技術「プロジェクト・アダム」を披露した。
同イベントの基調講演で、マイクロソフトの研究開発機関であるマイクロソフトリサーチ技術・研究担当副社長のHarry Shum氏は、同研究所が考える「次なる大きな潮流」のひとつとして、機械学習と人工知能を挙げており、そのプロジェクトがプロジェクト・アダムだ。目的は、機械があらゆるものを視覚的に認識することにある。
この技術の基本は、人間の脳のニューロンや神経網のように膨大な量のデータを膨大なマシンで処理することで、機械がものごとを学習し、知能を発達させていくというもの。基調講演では、ユーザーによって2万2000種類のタグが付けられたウェブ上で共有されている1400万枚の写真を基に、壇上でスマートフォン(高機能携帯電話)によって撮影された犬の犬種が何であるかを瞬時に言い当てた。