オランダ電機大手のフィリップスは3日、家庭で本格的な生麺を作ることができる調理家電「フィリップス ヌードルメーカー」を今月下旬から日本で発売すると発表した。主米を炊く炊飯器やパンを焼くホームベーカリーに続く、麺を調理する家電として新たな市場を開拓する。
ヌードルメーカーは、こねや生地づくりなどの工程を全自動で行う。手打ちでは難しい約720キログラムの圧力を生地にかけることで、コシのある生麺が約10分でできる。日本向けに設計したキャップを備え、うどんやそば、ラーメン、パスタなどを作ることができる。
外食業界などでは生麺がブームだが、家庭で作るには手間がかかる。フィリップスは手軽さや食の安全をアピールしたい考えだ。
税別想定価格は3万2200円で、年間5万台の販売を目指す。最初に投入した中国では大きな反響を呼んだという。
フィリップスが昨年発売した油を使わない揚げ物調理器「ノンフライヤー」は年間販売計画が5万台だったが、累計30万台を売り上げるヒットになった。国内大手にはない家電を投入し、消費者の支持を集めている。