経済産業省は17日、いわゆるニッチ(隙間)市場で国際的に活躍している企業100社を「グローバルニッチトップ企業100選」として選んだ。今回が初の選定。著名な大企業から中堅、中小企業まで幅広く選んだ。基本的には独自開発型の製造業が対象で、精密加工や素材・材料などのメーカーが多い。
昨年秋の公募し、約280件の応募があった。特定の分野で1年間、世界で10%以上のシェアを獲得するなど厳しい条件のもと、外部の有識者が選んだ。
100社のうち大企業は、堀場製作所、ジェイテクト、日本製鋼所、日本電産テクノモータ、日立ハイテクノロジーズ、シマノの6社が入った。いずれも他社とはひと味違う製品を開発販売している点が評価された。
他の94社は中堅・中小企業。40分の1ミリの超極細糸を使った繊維を開発販売する「天池合繊」(石川県)、即席麺の製造ラインのメーカー、「冨士製作所」(群馬県)、カニかまぼこの製造装置メーカー「ヤナギヤ」(山口県)水族館の大型アクリルパネル製造の「日プラ」(香川県)など幅広い顔ぶれが選ばれた。100社のほか、次点として中小7社も選ばれた。
経産省ではこの107社を小冊子などでPRする。また「日本再興戦略」に基づいて、この種の企業に対する支援策を今後展開していく予定だという。