シャープは18日、波形などさまざまな形で作れる新型液晶パネル「フリーフォームディスプレイ」を開発したと発表した。自動車のインパネ部など車載用途で2017(平成29)年の本格導入を目指す。
スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末向けの中小型パネルの高精細化競争が進む中、次の競争軸としてパネル自体のデザイン性を追求した。
液晶ディスプレーは表示部分の外側に駆動用回路を配置するスペースをとり、四角形が一般的だ。今回は高精細で低消費電力の液晶パネル「IGZO」の技術を応用して回路を小型化し、画素の中に収めることで自由な形状を実現した。
すでに自動車メーカー十数社に、自動車のスピードメーターやモニターを統合したインパネでの使用を提案。2、3社で設計段階の技術提案を行っている。
このほか、腕時計型のウェアラブル端末の表示部分や、外枠のないスマホやテレビへの応用も想定している。