シャープ「部品屋」に活路か リストラで業績回復も…頼みの液晶に暗雲漂う (1/4ページ)

2014.2.20 06:15

  • 大阪市阿倍野区のシャープ本社

 液晶への過剰投資の影響で、2年連続で巨額の赤字を計上した経営再建中のシャープが、立ち直りつつある。平成25年4~12月期の連結決算では本業のもうけを示す営業利益が814億円で、1662億円の赤字だった昨年同期から驚異的な回復を見せた。だが、実はこの“復活”に最も寄与したのはリストラ。「再建の要」である液晶パネル販売は確かに好調だが、「家電屋」から「部品屋」で活路を模索し始めたシャープの未来は、果たして明るいのだろうか。

 リストラ効果は1665億円!?

 シャープは、25年4月~12月期連結決算で3年ぶりの最終黒字171億円を確保。通期の営業利益予想は800億円から1000億円にと大幅に上方修正した。好調な業績を牽引(けんいん)するのは、他社への液晶パネル販売。今期は6223億円で、前年同期比3割も伸びた。

 一方、「AQUOS」ブランドのテレビや携帯電話など、本来の花形である「デジタル家電」の営業利益はわずか93億円。回復基調にはあるものの、往年のブランドはもはや、社を支える大黒柱ではなくなっている。公にはアピールしていないが、シャープは「家電屋」から「部品屋」に軸を移すことで活路を見いだそうとしているのだ。

24年末に実施した希望退職は2940人

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。