ソニーは19日、東京都内で株主総会を開いた。冒頭、平井一夫社長兼CEO(最高経営責任者)は、2013年度連結業績の大幅な最終赤字について株主に説明した。「私が社長に就任してから、エレクトロニクス事業の黒字化が最重要課題と再三説明してきたが、これまで何度も下方修正するなど、株主の期待を裏切ってきた。赤字事業が想定通りにいかなかった」と述べ、「大変申し訳なく思っている」と謝罪した。これに対し、一部株主からヤジが飛び、議長として退席を勧告する一幕もあった。大幅な最終赤字を出して構造改革が進まないソニーに対して厳しい目の株主が多いようだ。
平井社長は「変化への対応力が不足していた。打ち手が遅れていた」とし、「社長就任3年目は構造改革をやりきる年だと思っている。徹底した変革をやりきる。何年、構造改革をやっているのかとの声を真摯に受け止め何とかやりきりたい」と強調した。