サムスンにふりかかる“チャイナパニック” 日本製品に頼る韓国製造業の現実 (1/6ページ)

2014.7.23 11:15

 弱り目に祟り目-。心臓麻痺で倒れて入院した李健煕(イ・ゴンヒ)会長が回復せず、カリスマ不在に陥っている韓国最大企業、サムスン電子が7月に入って次々とトラブルに見舞われている。

 2014年4~6月期の連結決算(速報値)は9年ぶりの減収減益で、歯止めなき業績の低迷ぶりを露呈。売れ筋に全力投球するサムスンのビジネスモデルの限界を指摘する声が強まってきた。

 さらに、サムスン電子が「ない」と否定したはずの中国の取引生産会社での児童就労疑惑が再浮上。ブラジルでは、現地工場が武装強盗に襲われ、約640万ドル(約6億5000万円)相当の製品がまんまと奪われる事件が起きた。巨大グローバル企業、サムスングループの兵站に軋みが生じているのか-。

 業績不振は一時的ではない

 7月8日発表のサムスン電子の連結営業利益は、前年同期比24%減の7・2兆ウォン(7200億円)。営業利益が前年実績を割ったのは3四半期連続だ。

「業績不振が一時的なものではなく、スーマートフォンの構造的不振だ」

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