【W杯異聞】
ワールドカップ(W杯)ブラジル大会を前に韓国の下馬評は高くはなかった。自国内からも1次リーグ突破は難しいとみられたほどだが、いざH組初戦のロシア戦に1-1で引き分け勝ち点1を獲得すると、韓国・聯合ニュースは「勝てる試合で惜しかった」と息を吹き返した。
こうなるとカサにかかるのが韓国メディア。ロシアの同点ゴールが「オフサイドの疑いがある」と主張、国際サッカー連盟(FIFA)にオフサイドの判定に関して「より細かく正確に」と早くも注文をつけるふてぶてしさを見せ始めた。
韓国は後半23分、ロシアGKアキンフェエフがイ・グノのシュートを後逸し、幸運な先制点を得た。決して相手の守備陣を崩したゴールではないが、得点は得点。「韓国の選手の名前は知らなくてもいい」と前日会見で語ったロシア・カペロ監督への意趣返しのつもりか、韓国・中央日報(電子版)は「(6月18日に誕生日を迎えた同監督の)誕生日ケーキからロウソクを引き抜いてくる程度のことはできたようだ」などと伝えた。