日本のW杯初戦の相手コートジボワールは、世界的なタレント集団で、その攻撃力はアジアレベルを超えている。エースFWドログバ(ガラタサライ)の存在感、サイドをかき回すジェルビーニョ(ローマ)のスピード、攻撃のタクトをふるうヤヤ・トゥーレ(マンチェスター・シティー)の視野の広さは日本の脅威となるだろう。
主力組で臨んだ4日のエルサルバドル戦で本領を発揮した。ドログバのポストプレーからジェルビーニョが先制、ジェルビーニョのサイド攻撃からドログバが2点目を奪取。集中力を高めていても防ぎきれない個人能力の高さを感じさせた。
ただ、撃ち合いは日本も望むところだろう。2日のコスタリカ戦で3得点、6日のザンビア戦で4得点と攻撃陣は好調を維持。1タッチパスを交えながらゴールに迫るスタイルは、分かっていても止めきれない。
コートジボワールのテレビ局記者、アンジ・アナクロワさんは「疲れを知らずに攻め続けるのが日本の持ち味。フィジカルが弱いといわれているが、サッカーでは致命的な問題ではない。すばしっこい香川は最も怖い選手で厳しい試合になる」と警戒する。