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【ブラジルW杯】開幕戦 ブラジル快勝 成長遂げたフッキ 札幌の誇り (1/3ページ)

2014.6.14 08:35

【A組】開幕戦でクロアチアの選手と競り合うブラジルのフッキ(ゼニト、右)=2014年6月12日、ブラジル・サンパウロ(共同)

【A組】開幕戦でクロアチアの選手と競り合うブラジルのフッキ(ゼニト、右)=2014年6月12日、ブラジル・サンパウロ(共同)【拡大】

  • 2014年サッカーW杯ブラジル大会出場チーム=2013年11月20日(ウルグアイ時間)、※□数字は出場回数。ドイツは旧西ドイツを含む
  • 【ブラジルW杯】日本代表のベースキャンプ地と試合日程[1次リーグ]=2014年6月、※開始時間は予定、現地時間。カッコ内は日本時間
  • サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会=2014年6月12日~7月13日
  • 2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会(サッカー)の公式マスコット「フレコ(Fuleco)」。フレコはポルトガル語でサッカーを意味する「futebol」と、エコロジーを意味する「ecologia」を組み合わせた造語。ブラジルの固有種で、絶滅の恐れがあるミツオビアルマジロを採用した。

 6月12日(日本時間13日)に行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の開幕戦で快勝したブラジル代表FWとして先発出場したフッキ(27)は、J2札幌での1年間の経験を糧に変貌、成長を遂げた。当時を知る関係者は「札幌が彼の転換点。クラブの自慢だ」と胸を張る。

 札幌の三上大勝(みかみ・ひろかつ)ゼネラルマネジャー(GM)は2004年ごろ、ブラジル北部の街で初めてフッキを見た。「強くて速くてうまい」。一目でほれ込んだ。資金面から手を出せなかったが、06年、前年にフッキを獲得していたJ1川崎が期限付き移籍を検討していると聞き、すぐに手を挙げた。

 フッキは当時19歳。精神的に未熟で、誰もがピカ一と認める能力を十分に発揮できずにいた。思う通りにプレーできないと練習を放棄することも。試合では審判への抗議による警告を繰り返し受け、不満を爆発させて監督と小競り合いすることすらあった。

 札幌の鈴木ウリセス通訳は「普段はもの静か。負けたくない気持ちが強過ぎるだけ」と振り返る。三上GMもその性格を理解していたが、「ブラジル代表に入る選手になれるかは今、決まる」と粘り強く対話を重ねた。

2007年 フッキ、東京VでJ2の得点王

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