サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会は6月18日、1次リーグ第2戦の3試合が行われ、リオデジャネイロのマラカナン・スタジアムでは2連覇を目指した世界ランキング1位のスペイン(B組)がチリに0-2で敗れ、最終戦を待たずに1次リーグ敗退が決まった。前回優勝国の1次リーグ敗退は、1950年大会と前回のイタリア、66年のブラジル、2002年のフランスに次ぎ、5例4カ国目。10年のW杯で初優勝、これを挟む08年と12年の欧州選手権を連覇し、欧州、世界の王座に6年近く君臨してきたスペインの黄金時代は幕を閉じ、サッカーシーンは新時代に入った。
▽1次リーグB組
スペイン 0(前半0-2、後半0-0)2 チリ
スペインは過去、チリとは10回対戦し、8勝2分け。W杯では前回大会の1次リーグ最終戦でも当たり、スペインが2-1で勝っている。言わば、スペインにとってチリは“お客さん”のはずだったが、初戦でオランダに1-5と大敗して狂ったリズムは、この日も戻らなかった。ビセンテ・デルボスケ監督(63)は「言い訳はしない。勇気のないプレーで、限界まで戦っていなかった」と厳しい表情で屈辱を受け入れた。