現地報道によると、強盗はなんと、工場スタッフの身分証明バッジを持っていたうえ、高額製品がある場所を把握。3時間も工場に滞在し、トラック7台に分けて持ち去ったとの情報もある。現地従業員を装って侵入した可能性もあるという。
一方、中国では、サムスン電子と取引のある現地工場で、違法な児童就労疑惑が浮上した。
英紙フィナンシャル・タイムズは、7月初めに投資家らに「自社製品の生産に、未成年者は携わっていない」と説明したサムスン電子が1週間後に再び疑惑にさらされたと報道した。
米労働者保護団体「チャイナ・レイバー・ウオッチ」(CLW)は7月10日、サムスン電子の中国南部の取引先企業で14~15歳の労働者5人を見つけたことを裏付ける証拠があったと発表した。
CLWは、子供らは、偽の身分証明書で雇われていたうえ、サムスン電子が下請けに求めていたはずの身元確認も行っていなかった。子供は11時間の夜間労働で、1時間に700個のスマホ部品を組み立て、時間外勤務の時給が7・5元(約122円)しかなかったという。