同紙が「韓国製造業の国家代表」と位置づけたスマホ。先端製品とマーケティングを研究した中国メーカーは、価格競争で市場を攻略していた依然の手法から転換し、韓国の脅威になっている。
サムスン電子の典型的なビジネスモデルは、世界的に売れる商品に目を付けて、技術者のヘッドハンティングを含めて投資を集中。個人消費が旺盛な市場に販路を広げ、企業を巨大化させるやり方だった。
日本メーカーを追うように1980年代に「産業の米」といわれた半導体分野で飛躍。低価格のパソコン、薄型テレビや録画機にシフトし、足もとは、携帯やスマホ分野が主軸になっていた。パナソニックやソニーは、サムスン電子の脅威にさらされたが、サムスンもまた中国メーカーに脅かされる事態に陥っているわけだ。