NTTドコモなど携帯電話大手3社がスマートフォン(高機能携帯電話)の料金プランに音声通話の定額制度を相次ぎ導入する。ドコモが1日から提供を始めたのに続き、ソフトバンクが週内にも発表。KDDIも年度内だった予定を今夏に前倒しするためシステム再構築に取り組んでいる。音声収入の減少に歯止めをかける一方、高止まりしているスマホ利用料の批判をかわす狙いがある。
ドコモは月額2700円(従来型携帯電話は2200円)の定額通話プラン「カケホーダイ」を含む新料金プランの予約が5月31日までに207万件に達した。初日の1日、オフィス街の「ドコモショップ銀座1丁目店」には通常の4割増の115人が来店した。
ソフトバンクは6月中にも、ドコモとほぼ同じ料金体系の定額通話や家族でデータ通信量を分け合う仕組みを導入する見通しだ。ソフトバンクは1月、通話回数など条件付き定額通話制度の導入を発表したものの、通常の従量制料金より割高な超過料金や同社の契約者同士の無料通話がなくなるなど“割高感”が加入者から反発を受けたため、実施前に戻していたが、ドコモが無条件の定額通話を発表後、「再検討する」として実施を延期した。