韓国経済を牽引(けんいん)する財閥の業績が悪化している。同国の企業情報提供会社エフエヌガイドなどによると、主要10財閥系列の上場企業87社の2013年の税引き前純利益は合計50兆9000億ウォン(約5兆493億円)となり、前年比で14.9%減少した。これにともなって法人税の納付額も11兆2000億ウォンで同5.8%減。同国は国内総生産(GDP)の7割以上を主要10財閥が占めるなど財閥依存型の経済構造のため、景気悪化への懸念が広がっている。現地紙コリア・タイムズなどが報じた。
同国の調査機関LG経済研究所は、新興各国で赤字削減を目的に輸入を抑制する動きが広がったことや、通貨ウォン高傾向が続いたことなどが業績不振の要因と分析した。その他にも建設や造船、海洋開発などの分野で国外から受注した事業の赤字が相次ぎ、損失を計上する企業が増加したもようだ。