政府はこの実験を通じ、人の安全性を確保するための分析も行い、ルール作りを進める。具体的にはロボットの動作速度や大きさ、外装の素材などの規定のほか、障害物などに衝突した場合に自動停止する機能の義務付けなどの規制も検討する方針とみられる。
現状では、自律移動型ロボットの運用をめぐる詳細な公的ルールや法規制はないが、既に一部施設などでは来館者を案内するロボットや施設内の清掃、警備・巡回を行うロボット、荷物を運搬するロボットなどが利用されている実態もあり、ルール作りは急務といってもいい。
最新作が7月に公開された映画「ターミネーター」で展開される人類とロボットが戦う事態は想定外としても、SF小説で描かれるようにロボットの運用を本格的に規制する時代が近い将来到来するのは間違いない。(西村利也)