楽天副社長と傘下のフュージョン・コミュニケーションズ会長を兼務し、格安スマホ「楽天モバイル」事業を統括する平井康文氏が25日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、楽天独自のメール機能の開発を進めていることを明らかにした。早ければ年内にもサービス提供を始めたいという。
格安スマホには携帯大手が提供している「キャリアメール」の機能がなく、加入者の多くは米グーグルが提供する「Gメール」などのウェブメールを利用している。両者の使い勝手は異なり、特にキャリアメールに慣れたシニア層は、格安スマホに乗り換える上でのハードルとなっている。
操作性などが従来のキャリアメールに近いサービスを提供すれば、「数年以内に1000万契約を目指す」(平井氏)。楽天モバイルにとり、他のMVNO(仮想移動体通信事業者)との有力な差別化要素になりそうだ。