変形ロボ開発も
トランスフォーマーはロボット同士が戦う架空の物語で、マンガやアニメに加え、映画化もされて世界中で人気を集めている。現実の世界にも登場させようと、ロボット制御ソフトメーカーのアスラテック(東京)とブレイブロボティックス(埼玉県朝霞市)が共同で、全長約3.5メートルの変形ロボットの開発に着手し始めたのだ。
計画では、二足歩行が可能なヒト型(ロボットモード)と、人が乗って運転できる車型(ビークルモード)に変形できるロボットで、無線による遠隔操縦も可能とする。17年中の完成を目指しているという。
「このロボットが自律移動型の機能を持つとなると、ロボットに関するルールだけでなく、道路交通法など幅広い規制も必要になる」(政府関係者)と、懸念は尽きない。
人と触れ合う場へのロボットの登場で、今後起こり得るさまざまな問題に対処しようと政府は動き始めた。自律移動型ロボットのルール作りに向け、国内外の企業・団体からモデルとなる自律移動型ロボットを17年度に公募し、成田、羽田の両空港や日本科学未来館など先端施設がある東京・台場などで18年度に実証実験をスタートさせることになりそうだ。