プロバイオティクスの代表的なものは漬物やヨーグルトなどに含まれ、腸内細菌のバランスを改善する乳酸菌やビフィズス菌。プレバイオティクスはタマネギやキャベツ、豆類、牛乳などに含まれるオリゴ糖と穀類や豆類に含まれる食物繊維で、プロバイオティクスを増やすとされる。
プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取することにより腸内細菌のバランスがよくなるという。ただ、「よい菌を体内に取り入れても、2、3日すれば排出されてしまう。継続的に摂取することが大切です」と本多さんはアドバイスする。
大豆発酵のテンペ
健康や美容の観点から、菌のパワーに注目する女性も多い。平成22年に菌に関心を持つ女性らによって設立された「菌美女会」。酵母や乳酸菌などの働きを利用した発酵食品に関する勉強会やイベントを開催し、会員数は約200人に上る。
最近、同会で人気なのがインドネシア発祥のテンペ菌を用いた大豆発酵食品「テンペ」。植物性タンパク質やミネラル、食物繊維を含み、米国ではヘルシー志向の人たちの間で肉の代用品として注目される。